ベイビーユー

 

ずっと頑張ってきたから、いいことがあった。絶望に暮れて文章すら書けなくなっていたのが何日か前。急に、まるで生まれ変わったかのような、別の人間の人生みたいになった。

あまりのギャップに耐え切れなくて今もまだ浮遊感があるほど、愛おしい日があった。

いつもそばで私と歩いてくれている人が、素敵な誕生日にするよって言ってたの、本当だった。それどころじゃなくて、あんまりデカい愛で胸がいたくて、人生で初めて自分の誕生日に嬉し泣き(世の終わりver.)した。

これは当社比だから何とも言えないけど、私はあの子の毎日を見ていて、苦しい涙も悔しい痛みも、人よりすこし多いことが分かっている。そしてそれは私たち似たもの同士だから、どうしてこんな事が出来るのかよく考えたけど難しい。普通、少なくとも私なら、自分のことで手一杯で誰かのことをこんなにも一所懸命に想い考えるなんてできない。お手上げ、天晴れ、本気の、すごい。たぶん、こんなに頑張っちゃったらきっとすごい反動があると思う。どこまでも付き合って行きますよ。私の唯一無二だから。飯は食えな。

それから、私の大好きな人。私が思うよりずっと粋で素敵な人間だった。また会いたかったあなたを見るなり涙が出たな。世界で一枚の特別な絵。私はよく負に足元掬われて下を向くけど、背中にはちゃんと翼があって、たとえそれで空を飛べなくとも、靴紐を結んで地に足つけて一歩ずつ歩いて行く。きっと曲がりなりにもそうやって生きてきたのだろうけど、まるで肯定され、背中を押されている気がした。翼を授けてくれて、歩く勇気をくれて、本当にどうもありがとう。隣で過ごした時間はまだほんの一瞬かもしれないのに、自称深読みの天才はあなたの愛を一身に浴びてしまった気がして、畏怖すら感じている。こんなに愛のある作品、穴が開くまで見つめ倒します。

家族以外と誕生日ディズニーをしてみたかった。誕生日ってだけでお花をもらってみたかった。特別な誰かと一緒に過ごしたかった。

何日も前からこの日のために、私が自分のことで嘆いている間に、気持ちや時間やお金や体力を使ってこうして幸せの飽和を生み出してくれたあなたたちを、私はどう愛していこうか迷ってしまったけど、あなたたちと居るとこのままでいいのだと思いました。飾りすぎず、恐れすぎず、ありのままで、堅物だから困らせることもあるだろうけど、誠心誠意大切にしていきたい。

誰かと接触するたびに自分に嫌悪を感じたり、テリトリーに異物が混入することを蛇蝎の如く嫌うし、自分を愛せない人が他者を愛せることはないと思っているくせに自分を愛し切れないけれど。

全ての穴という穴を開いて大泣きする醜態も、自己満のブロンドも、言葉に詰まってしまった時間も、受け入れてくれてそれでいいと言ってくれるその器に感涙。所沢は名器の街なのかな。

深く安堵した、胸を撫で下ろして、20歳の幕を閉じ、21歳の舞台に立ちました。

8本の薔薇は、あなたを想う私が、あなたの目にしっかり映っていることを教えてくれた。ちょっとびっくりしたんよね、ああ伝わるんだって。

5本の薔薇は、いつまでも忘れない、思い出と涙とバカ笑いが詰まった私たちのほんとうの気持ち。

二つ合わさって13本。照れくさいけど、信じている。

この文章はかれこれ3日ほど睡魔に襲われたり、時間に追われたりしていて、いやあでもこれは言い訳だと気付いたところです。たぶん、綺麗に締めくくることができない。

だから、心からの感謝と私の歪な愛だけを記しておく。

ありがとう、大好きです。