親友
深夜高速/フラワーカンパニーズ
訳あって毎週末実家に帰っている。
訳もなく夜な夜なドライブに誘われる。
大切な親友。彼女は、たぶん、私の真髄に触れて、火傷もせず、こちらが拒否することもなかった唯一の友達だと思う。
夜更け前はどこにいても声が大きくて、時々恥ずかしくなるけど、街が眠る頃になると目を閉じているみたいに落ち着く。
ノートとコップを5個ずつ持っていて、検温を全部に記録する人の話。
1時間のDVDに美空ひばりのカラオケビデオを選ぶおじいちゃんの話。
みんながいる前で、午後にお風呂に入るとうんちが漏れてしまう相談をする人の話。
すっげーおもしろくて、夜中のサイゼリヤで死ぬほど笑った。
これは絶対に秘密なんだけど、彼女のある写真を見せてもらって、形容できない気持ちになった。
感動、と、悲しみに似た同情だったと思う。
こんなことは言えないけど、だからこそ、ここに書いておく。
ハルカミライのファイトと銀杏BOYZのBABY BABYを、爆音で轟かせて狂ったように歌う私たちは、ほんとうに愛おしい二人だと思う。
東京や、酒や、男、金、仕事、学校、ぜんぶなくたって、こんなに楽しくて大切で狂ってしまいそうなくらい愛おしい瞬間が、いつも必ずここにある。
ありがとー。おやすみ。